2013年01月18日

すきやばし次郎 紛れも無く…

父さん、じいちゃん…

今、
俺のとなりに正真正銘の本物がいます…





本物は
自分なんぞが、ブログなんかで語るもんではなく
実際に、その一尺五寸の間合いで感じた魂…



人生の一大事‼


すきやばし次郎を「否」と論ずる者。
うん、分からなくていいよ…



自分は、すきやばし次郎を「賛 」と思える日本人で良かったな。



この写真の後
隣の旦那、二郎さんに思わず出た言葉は本心でした。
自分の声で言えた、おそらくは初めて言葉…


「一生の思い出になりました…」

10月に予約の電話を入れたとき、「1ヶ月前からの予約です」と言われたので
12月1日に予約の電話を入れました。 …でも中々繋がらず

やっと取れた席は12:30のせき。
次郎の旦那は、11:30はウォーミングアップのため、必ず握りると聞いていたので
12:30じゃあ、もしかしたら握ってもらえないかも… と不安がよぎる。


電話予約の最後、「おやじさんは毎日出て握っておりますが、なにぶん高齢のため、確実に握るかどうかはお約束はできません」 そんな事柄を注意事項として説明されてました。

セガレさんの禎一氏の握りはかなり気になる!
しかしムリを承知してはいても、初めて訪れる「すきやばし次郎」。 できれば旦那さんの二郎氏に握っていただきたい。
当代屈指の名人を体験として、自分に刻みたい!

しかし、90近いご高齢。 常連客のみ握って当然… 叶わぬ夢かなぁ…


でも、目の前のど真ん中の席に案内され
それも、お客は俺たちだけの3人…

前の回のお客様(外国の女性)をお見送りしている二郎さんに声を掛ける禎一氏。
「彼女達はジョエルロブションからの紹介です」


二郎さんはお見送りしたあと、店の中に引っ込む。
お弟子に好き嫌いはあるか聞かれ、熱いオシボリとお茶がだされるが、目の前のつけ台にはお弟子しかいない…

しばらくして、禎一氏と二郎氏の「大丈夫ですか?」 「ああ…」
の会話の後、私達の目の前に2人が…

お櫃の横に二郎氏がスッと収まる。

え〜、マジで〜‼
握ってもらえんの〜‼ おそらくは三人ともそう思ったはず… でもでも平常心を装う (笑)


私達三人共、今回は一切喋らないと決めてかかってましたから、兎に角目の前の二郎氏に集中。
店の中の客は俺らだけ。 貸切り状態‼ 誰も一切喋らない雰囲気から淡々とスタート。

先ずはヒラメから。
スミイカ
ブリ
マグロ赤身
中トロ
大トロ
コハダ
赤貝(ヒモも握りで)
タコ
アジ
車海老
サヨリ
ハマグリ
〆サバ
ウニ軍艦
小柱(大星)軍艦
いくら軍艦
アナゴ
タマゴ

以上、20カン。 お一人31,500円なり。


握り始めてから食べ終わるまで、17分。
メロンをテーブルで食べて、預けておいた服などを受け取り写真を撮り
軽く話してから店を後にするまでに掛かった時間は30分。

そして、忘れられない奇跡は3カン目から起こりました。
急に禎一氏が、横のお弟子に喝を入れた瞬間! ビビビーっ! と店側に緊張感が走りました。
話には聞いてましたが、「本当に鮨だけを純粋に食べにきた客には、旦那を中心に横のセガレから板場の若い衆が一本の線として繋がる」

コレ、後で皆で話したんですが、共通して「3カン目から、何かが変わったよね!」とこちら側も感じていた事だったんです。


ポンっと置かれた握りは、ネタの重さでシャリが沈んでいくんですが、上下だけでなく両サイドからも包み込むように沈んでいくんです。
生き物のよう… 「沈みきって、止まった時点で死んじゃうよ」そう鮨から訴えかけられているよう。 活きているうちに! 次郎のだんなの手を離れた瞬間に! 一刻も早く頬張り、次郎を感じたい…
一カン食べるのに一分かかりません。
滞りなく「準備」の済んだ店内。 次郎の旦那とセガレの禎一氏はもちろん、板場の彼ら全員の五感が、確実につけ台の俺ら3人に向けられてます

17分は何かとてつもなく「濃密な塊」をぶつけられている感じ。


こんなにも自分という人間の五感が開きっぱなしの食事も、そうないです…


しかし、食事が終わってみると棚の荷物を取り出しに来てくれるは、外まで見送って下さるは快く写真を撮ってくれるはで、 謙虚でとってもやさしい皆さん。
僕らが見えなくなる迄見送ってくださいました…



この方の天ぷら以来かな…






人生の一大事‼


明日からまた、「次郎貯金」始めます‼ 笑






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Posted by そのじ at 00:53│Comments(8)食べるお勉強
この記事へのコメント
素敵ですね!

自分へのご褒美!と言うよりも、投資でしょうか( ̄ー+ ̄)キラリ


真意!分かるかどうかは分かりませんが・・・。
感じてみたいです♪
Posted by だし屋 at 2013年01月18日 05:59
夢のような圧巻の17分を兄貴と金太郎君と共にできた事を誇らしくすら思います
今日は思い出してはニヤケるの連続でした
Posted by ろしま at 2013年01月18日 19:24
だし屋さん。

「感じてみたい」皆が思うことじゃないかな…
自分も15年前には、すでに感じたいと思ってました。

あとはその情熱から促される行動だと思います!
Posted by そのじそのじ at 2013年01月18日 19:54
ろしまさん。

なんつーか…
う〜ん、なんつーか…

例えばね、世界のミシュラン三ツ星のレストランに行けたとして
シェフが自ら全てを作り、スタッフ全員がたった3人にの為に立ち働く?
それも貸切で!!!!!!!!

あの17分は世界一の奇跡ですよ!!!!!!!
Posted by そのじそのじ at 2013年01月18日 20:05
く〜 ビシビシ伝わって来るよ。
この文書で!
その字さんの思いも、この時の状況もね。

二郎貯金の前に、龍貯金もお忘れなくヨロシクね
Posted by オオシオ at 2013年01月18日 20:53
オオシオさん。

蕎麦屋とか寿司屋とかじゃなく、あの姿勢… あの姿勢にノックアウトです(*^^*)

龍貯金‼ もち、了解であります( ̄^ ̄)ゞ
Posted by そのじそのじ at 2013年01月18日 21:30
お供させていただけて光栄です!!本当に感動しました!しましたが・・・何かノックアウトでした・・・本物って凄っげえ・・・
Posted by 金太郎そば金太郎そば at 2013年01月18日 23:56
金太郎そばさん。

こちらこそ、ご一緒出来て最高にうれしかったです…
「行こう行こう‼」 って即言ってくれる方って、周りに居ませんでしたから、お二人の即答なしでは今回の訪問はなかったです( ̄^ ̄)ゞ

か、し、き、り、 ムフ(*^^*)
ヤッパリ僕たちって強運の持ち主だね(笑)
Posted by そのじそのじ at 2013年01月19日 00:27
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