2014年06月16日

蕎麦切りのまな板

…と、いうことで「絶滅器具種」の話しです(笑)

今回は延した蕎麦を包丁で麺にする段で登場する「蕎麦切りのまな板」で候。

この蕎麦道具も、職人さんのよる手仕事でありますが、登場したのは意外と最近の話しです。
でも、受け継ぐ人がいなく、数十年で「絶滅器具種」でござる(涙)





わかります?
一般的なまな板とは違う面。 そうなんです、角材の小口を寄木にして組み合わせて作られています。

蕎麦切りの包丁ってかなりの重さでして、それを力を入れて切るのです。
切るというよりは打つ感じ。 だから蕎麦は切るとは言わず「打つ」っていいます。

そんな作業なので、普通のまな板では直ぐにえぐれて、使えなくなってしまいます。

そこを改善しようと考えられたのが、丈夫な木の小口を面に向けたこのまな板。
素晴らしい発想です。 日々の現場で、目の前の点を日々掘り下げていたからこそ考えついた仕掛けなんですね… 頭が下がります。







どうです、綺麗でしょ?

これでも20年使い続けていますよ♪
っていうか、このまな板も一生使い続けることのできるガンコな道具です。

さらに裏返して使えるようになっていますが、裏を使う頃にはワタシ死んでます…(笑)


蕎麦屋の道具には、もうじきマジで手に入らなくなる道具がたくさんあります。
火事になったら、「アレもコレも持って逃げないと」な道具のオンパレードですよ(汗)




…と、いうことで、いづれ私自身が「絶滅危惧種」になるであろう そのじでした(笑)


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Posted by そのじ at 06:10│Comments(4)手打ちそば蕎ノ字道具
この記事へのコメント
そば打ちのまな板がコノ様な造りになっていたとは、
初めて知りましたよ(汗)。

コレなら包丁からのダメージが少ないですね、
昔からコノ様な造りのまな板で打っていたのでしょうか??

そば粉がまぶしてあるので、
まな板の表面が確認しずらかったから、
全く気がつきませんでしたよ。

ためになるブログであります ( ̄^ ̄)ゞ
Posted by tatsuya2tatsuya2 at 2014年06月16日 11:08
裏を返して使うころにはワタシ死んでる、で笑っちゃった(爆)

お蕎麦屋さんの道具って魅力的ですねぇ。
蕎麦打ちを趣味にしてる人が道具から揃えていく気持ちが
よーくわかります(笑)


火事になっちゃほんと困るけど・・・木で出来ているから余計に
燃えやすいお道具。
頑張って担いで逃げてね(笑)
Posted by じゃすみんじゃすみん at 2014年06月16日 13:17
tatsuya2さん。

蕎麦屋さんの皆が皆、このまな板ではありませんが
使っている方は多いと思います。
面がえぐれにくいという利点の他に、載せた蕎麦がズレにくいという特徴もある優れ物であります。

でも意外と最近の職人技でして、一代で後継者不足なのでは(汗)

この作り… 手間暇かかってますものね。
Posted by そのじそのじ at 2014年06月16日 23:36
じゃすみんさん。

そうなんです!
道具のガンコさに、人間の寿命がついていけません…(笑)
そして直ぐに買い換える消耗品ではない分、愛着がどんどん湧いてきますよ(^_^)
殆どが木材ですから、長年でその人のクセが付き、そのフィット感にますますハマる素晴らしい蕎麦道具です。

火事の時は担ぐの手伝ってください! 連絡します(笑)
Posted by そのじそのじ at 2014年06月16日 23:45
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    コメント(4)